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体験が心を育てる③

目次

体験して初めて心が整う理由

1.実意丁寧の精神と心の余白

実意丁寧とは、単に細部にこだわることではありません。

最終的には、自分の仕事を受け取る相手の心に届くものをつくることです。

しかし、この意味は── 頭で理解しても分かりません。

丁寧さの価値は、 体験して初めてわかるものだからです。

チョコレートづくりで、 作る・保管する・持ち運ぶという全工程に気を配ったとき、

私は初めて「丁寧さとは心の姿勢なのだ」と腑に落ちました。

体験は、心の理解をつくる。

これは学びでは得られない領域です。

2.相手の心を想像すると、心に“余白”が生まれる

丁寧な仕事とは、 「相手の心を想像する仕事」です。

・この人はどう感じるだろう

・ここが汚れていたら嫌だろう

・もっと気持ちよく使ってほしい

こうした想像は、心の中に“余白”をつくります。

余白とは、

焦りや怒りや自己都合が入り込む隙間をなくし、

心を静かに落ち着かせる空間のことです。

この余白は、 体験して初めて生まれるものです。

頭で「丁寧にしよう」と思っても、 心は整いません。

実際に手を動かし、

相手の心を想像しながら仕上げる体験をすると、

心が静かに整っていくのです。

3. 丁寧さは、人とのつながりを生む

丁寧な仕事は、ただの作業ではありません。

心を整え、 相手の心を想像し、 その心に届くものをつくる。

その積み重ねが、 人と人を静かにつないでいきます。

マンション管理の仕事で、

私の姿を見ていた図書館通いの方が後任になり、 丁寧な仕事ぶりを引き継いでくれたこと。

仕事を辞めてからも連絡をくれ、 思わぬところで友人ができたこと。

これらはすべて、 体験して初めてわかる丁寧さの力でした。

4.実意丁寧は、心の姿勢そのもの

実意丁寧とは、 「自分の心を整えながら、相手の心に届くものをつくる生き方」です。

その生き方は、

仕事を誇りあるものに変え、

人とのつながりを生み、

自分自身の心を穏やかにしてくれます。

そしてその価値は── 体験して初めてわかります。

◆ 次回予告(第④章)

次回は、 「体験が人生の方向性をつくる」 創造の喜びと実意丁寧が、 どのように私自身の人生の選択や方向性を形づくっていったのか── その流れを語ります。

☞このシリーズのもととなったココロちゃんのメッセージはこちらからご覧いただけます

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