感情が照らす“自分の奥”をどう見つめるか
前回では、反発や嫌悪感の奥には
「価値観の衝突」や「自分の奥にある側面」があることを書きました。
では、その“照らされたもの”をどう見つめていけばいいのか。
ここからは、私自身が試行錯誤しながら学んできた方法を、
静かに整理してみたいと思います。
■ 感情の奥には「価値観」「恐れ」「願い」がある
強い感情が生まれるとき、 その奥には必ず何かがあります。
・大切にしている価値観
・踏み越えられた境界線
・見たくない弱さ
・気づいていなかった願い
・心のどこかにある恐れ
感情は、それらを照らす“入口”です。
入口を閉じてしまえば、奥は見えません。
だからこそ、まずは入口である感情を否定せず、
そっと受け止めることが必要なのだと思います。
■ 感情→身体→中心へ戻るというプロセス
私が学んだことの一つに、
「感情のサインは、気づかれないと身体に出る」
という経験則があります。
感情は頭で理解しようとすると、 すぐに理屈や価値観が入り込みます。
しかし身体は、もっと正直です。
・胸がざわつく
・お腹が固くなる
・肩が強張る
・呼吸が浅くなる
こうした身体の反応は、 感情がどこから来ているのかを教えてくれます。
身体の反応に気づくと、
その奥にある「本当の気持ち」が少しずつ見えてきます。
そして、身体の中心──丹田へ意識を戻すと、
感情の波が静まり、 奥にある価値観や願いがゆっくりと浮かび上がってきます。
■ 私自身の体験を素材にすると…
チーフとの出来事を振り返ると、
距離を詰められたときに感じた不快感は、
身体の反応としてとても強く出ていました。
胸がざわつき、 呼吸が浅くなり、
肌がザラザラした何かで触られる感じがして、
身体が相手を避けようとします。
その身体の反応を丁寧に見つめると、
「礼節を大切にしたい」という価値観だけでなく、
「年齢による変化を受け入れきれていない自分」
という側面が照らされていることに気づきました。
感情は、こうして身体を通して 自分の奥にあるものを知らせてくれるのだと思います。
■ 感情の奥を見るための小さな方法
ここで、私が実際に役立ったと感じている
“見つめ方の方法”
をいくつか挙げてみます。
・感情が出た瞬間に「身体はどう反応しているか」を見る
・その反応を否定せず、ただ観察する
・丹田に意識を戻し、呼吸をゆっくりする
・「この感情は何を守ろうとしているのか」と静かに問う
・答えが出なくても、問いを持ち続ける
感情は、問いを持ち続けることで 少しずつ奥を見せてくれることがあります。
そして感情が見つからないときは、
・自分は何かを隠していないだろうか
・私は自分をごまかしてはいないか、
それを、そっと自分に問いかけてみるのです。
実をいうと、私は、こうして文章に書きながら自分に問いかけています。
過去の体験で、どうしても引っ掛かりが取れず、気になることは、
ココロちゃんの教えの視点から、自分を振り返って問いかけます。
すると、どこかではっと気が付くことが少なくありません。
感情のサインに気が付いて納得すると、
今までしこりのようにあった感情の塊は消えます。
「自分を知る」ということに一歩近づけたことがうれしいと感じます。
過去の経験は、記憶としては残りますが、感情のしこりはきれいに消えています。
それが私が感情のサインを読み取った証だ、と教えてくれている気がします。
(花町宰)
■ ココロちゃん原文への案内
今回のテーマの元になったココロちゃんの原文はこちらです。
