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寄り添うということ②

なぜ人は“自分の位置”から相手を見てしまうのか

寄り添うことが難しいのは、

人間の脳が「自分基準」で世界を解釈するようにできているからです。

私たちは、生き延びるために

「自分にとって有利か不利か」「安全か危険か」を

瞬時に判断するように設計されています。

家庭で身につけた価値観、

学校で学んだ常識、

社会で適応するために覚えた行動様式。

それらはすべて「自分を守り、自分が生き抜くため」に形成されてきたものです。

こうした中で築かれた「自分基準」と「自分中心の視点」を外していくには、

意識的な努力と、繰り返しの訓練が必要になります。

無意識のズレが生まれる

たとえば、「親は子を愛するものだ」という前提を当然と思っている人が、

虐待やネグレクトを受けて育った人の話を聴くとき、

その前提が相手を傷つけてしまうことがあります。

自分にとって“当たり前”のことが、 相手にとっては“当たり前ではない”。

この無意識のズレが、寄り添いを難しくします。

寄り添うとは、

自分のフィルターをいったん外し、相手の世界をそのまま見ようとする姿勢

です。

(「寄り添うということ③」につづく)

(花町宰)

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