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丹田の働き⑥

1.物理学の世界観との親和性

前の項では、

「自分の過去・現在・未来のエネルギーは同時に存在し、 それを変化させたり活用したりできる」

という話をしました。

これはカウンセリングのような心理の世界だけでなく、

物理学の世界にも類似した概念があるようです。

素粒子物理学の権威である村山斉博士は、ご著書の中で次のように述べています。

「ホーキング博士は、私たちが感じることのできる“実数の時間軸”の前に、

私たちが感じることのできない“虚数の時間軸”があると考えました。

この虚数の時間軸の世界では、時間と空間、過去・現在・未来の区別がなくなり、

すべてが一緒くたになっているそうです。

そしてある瞬間、突然、実数の時間軸の世界に変わり、

時間と空間が分かれ、過去・現在・未来の区別がつけられるようになったということになります。」

            (村山斉著『宇宙になぜ我々が存在するのか―最新素粒子論入門』)

この説明によれば、虚数の時間軸が実数の時間軸に変わることで、

過去・現在・未来の区別が生まれたことになります。

もしその虚数の時間軸が今もどこかに隠れて存在しているとすれば、

そこには過去・現在・未来が混在した世界があるということになります。

2.臨死体験者等の世界観

臨死体験者の話や、古くはダンテの『神曲』などを読むと、

過去の時代の人物と出会ったり、未来の風景を見たりする描写が頻繁に出てきます。

通常“霊界”と呼ばれる心の領域では、 過去・現在・未来が同時に存在しているのかもしれません。

その領域には、私たち自身の過去・現在・未来のエネルギーも また同時に存在しているはずです。

それらすべてをひっくるめたものが「自分のすべてのエネルギー」と呼べるのでしょう。

そして、それを活用できれば、物事が加速するのは明らかです。

その活用の方法こそが、「丹田で考える」ということなのです。

3.ココロちゃんのメッセージとは

結局、ココロちゃんのメッセージは次のように言い換えられると思います。

頭だけで考えている状態では、脳のエネルギーしか使っていません。

それでは自分のエネルギーのごく一部しか使えていないのです。

しかし丹田で考えると、自分の持つすべてのエネルギーを使うことができます。

自分が本来持っている、過去・現在・未来にわたるすべてのエネルギーを使うことができれば、

物事は加速します。

あなたが丹田で考え、何かをなそうとするとき、

その実現は加速し、驚くべき速さと規模で形になっていくでしょう。

そのエネルギーは、頭だけで考えているときとは比べものになりません。

結局、丹田は、全エネルギーを使うための心のハンドルなのです。

(「丹田の働き」完)

(花町宰)

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