1.自分を振り返る
さて、私は長らくその年配の主任さんを尊べなかったわけだが、
「他を尊んでいない時は、自分を尊んでいない」というのが真実なら、
私自身を尊べない気持ちがあったのだろうか。
素直に考えて、なぜその主任さんを尊べなかったのかと言えば、
ある時期のその人の一面を見て、それが強く印象付けられてしまい、
他の側面が見えなくなっていたのは確かだ。
あらゆる角度から観ることができていたかといえば、もちろんノーだ。
私の固定観念があまりにも強かったので、
夢で相手の優しい暖かい心を直に感じさせられ、教えられたのだと思う。
その人の優しい心をまったく観ることができていなかった自分を恥じた。
2.自分への優しさ
相手の優しい心に気が付けなかったということは、
自分への優しさが欠けていたのかもしれない。
きちんとまじめに怠ることなく仕事をする。
それは私はバイトの仕事ではできていると思うが、
日常の中で自分に課した仕事には必ずしもそうではない。
それで自分を責める気持ちがある。
頑張ろうとしている自分自身に対して、
もっと優しい気持ちを持ちなさいということかもしれない。
3.他を裁く物差しで自分を裁く
いつも決まった時間に決まったことができなくても自分を責めず、
緩急をつけながら要所を抑えてやりたいことをやる。
周りに冗談言いながら、無駄に見える時間をあえてとることで、
一緒に仕事する仲間も自分も朗らかにやっていく。
そういうメリハリも必要だと認め、いつも頑張りたいと思っている自分に
優しい気持ちを向けることも大事だと、教えてくれたのかもしれない。
偏見を抱いていた主任さんの言動を、その人の良さとして見直していくと、
そういう学びが見えてきた。
彼を裁く基準と同じ尺度で自分をも裁いていたことに、気づかされた。
通常、自分を尊べているかどうかを振り返ることはない。
「他を尊べない時は、自分を尊んでいない」という観点を持つことは価値がある。
(「自分を尊ぶ④」に続く)
(花町宰)
