4.食べ過ぎる原因
私は今回の自分の食欲を観察して、二つのことに気が付きました。
一つは、どちらも強い空腹感があったことです。
空腹感があるので、早いがつがつした食べ方になるし、食べ過ぎるようです。
二つ目は、誰かが食べなければ廃棄される可能性があることです。
お葬式では、控室で食事をいただいたのですが、出された食物は残っていました。
このまま廃棄されるんだろうなと思うと、食べたくなるのです。
今回の法事でも、同じことでした。
食べているときは、心の中で「もったいないから」という理由付けをしています。
昔から食べ物が廃棄されるのが嫌で、
出されたものは全部いただくというのが私のポリシーでした。
農家に生まれたので、お百姓さんが汗水流して作ってくれたものを粗末にするな、
という、おばあさんの教えが身にしみているのかもしれません。
でもそれは食べすぎにつながり、糖尿病を招いた一因でもあります。
普段の食事では、糖質を制限しながら、サラダを豪華に作り、
たんぱく質の摂取を常に意識しつつ、ある程度の満腹感を得るようにしています。
やせすぎて筋力が落ちることを警戒しているからです。
食べる時は、三十回迄は咀嚼する回数を数えながら噛みます。
ですから、がつがつするわけでも、早すぎるわけでもありません。
もっとも、これは最近のことであり、以前は自宅の食卓でも、家内から、
「がつがつした食べ方はやめて、もっとゆっくり食べなさい」と注意されていました。
これには、幼いころからの習慣もあると思います。
小さなころは、妹にとられないようにと、われ先にほしいものを食べていました。
学生時代には食事は5分で食べるのがいいことだという極端な考えを身につけてしまい、
その習性が後々まで残りました。
ただ、そうした習性はだいぶ修正してきたのですが、
時々それが顔をだすと、家内に嫌な顔をされます。
(「欲と向き合う」⑤に続く)
(花町宰)
