すれ違いの記憶を辿る
こんにちは、花町宰です。
「1つのことから3つのことを学ぼうする気持ちが大事。
それには出来事を自分・相手・第三者の3つの視点で見つめ、原因や本質を探究する。
それによって目の前のあらゆる経験が自分の成長につながっていく。」
これは2025.1.9付けのメッセージ『1つのことから3つを学べ』の要約です。
ココロちゃんのメッセージを読み返したとき、胸の奥で何かが静かに鳴りました。
私たちは日々の出来事を、ただ「楽しかった」「大変だった」といった
感情の表面だけで通り過ぎてしまいがちです。
しかし、ひとつの出来事を丁寧に見つめ直すと、
その奥には、思いがけない学びが潜んでいることがあります。
今回は、数年前に義母とともに旅した関西旅行を振り返りながら、
この“学び”について考えてみたいと思います。
👩🦳高齢の義母をお招きした関西旅行
当時84歳だった義母は、体調が万全ではありませんでした。
特に入れ歯が間に合わなくて、噛むのが難儀そうでした。
それでも、妻との再婚後、まだ実家の妹に義母を紹介できていなかったこともあり、
「今を逃すと、もう来られなくなるかもしれない」
と思い、私は義母を関西へ招きました。
妹は心から喜び、義母を歓迎しようと車を走らせてくれました。
私は義母の体力を考え、ゆったりした日程を組んでいたのですが、
時間に余裕ができたことで、妹が気を利かせて少し離れた有名なお城まで案内してくれました。
その城は、広い敷地と長い階段が続く場所でした。
駐車場を探して歩き回るハプニングも重なり、義母は次第に疲れを隠せなくなっていきました。
その姿を見ながら、私は胸のどこかがざわついていました。
「無理をさせてしまったのではないか」
という思いが、旅の楽しさに影を落とし始めていたのです。
🦐京都観光での行き違い
最終日は京都経由で帰路につきました。
義母が日頃から京都の思い出を語っていたため、「行きたいのだろう」と判断したからです。
しかし、伏見稲荷大社に着いたとき、義母はもう歩く力が残っていませんでした。
「あなたたちだけで行ってらっしゃい」
その言葉は、疲れ切った身体から絞り出されたものでした。
妻が「お母さんが行きたいと言ったから来たのよ」と声をかけると、
義母は「あなたも私の年になったらわかるわよ。歩くのがつらいの」と返し、
二人は思わぬ口論になってしまいました。
良かれと思って計画した旅が、結果的に義母を疲れさせ、家族の間に小さな亀裂を生んでしまったのです。
当時の私は、心に後悔というとげの痛みを感じていました。
しかし、この出来事には、当時の私が気づけなかった大切な視点が隠されていました。
(次回へ続く)
