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話を聴く⑦

1.同情しない

ココロちゃんが教える話の聴き方には、まず「同情しない」という注意点があります。

苦しみを抱えている相談者に対して、「同情しない」というのは、

一見すると冷たく感じられるかもしれません。

でも、同情してしまうと、相手の悩みのエネルギーを自分が吸い込んでしまいます。

その結果、相手のエネルギーと自分のエネルギーが混ざりあい、

相手の心を客観的に観察できなくなるのです。

「自分の心が相手の心と混じること」と、「相手の状態を自分の心に写しだすこと」は

まったく別物です。

相手の気持ちを理解するためには、相手の心を自分の心に映し出すことは必要です。

そうすることで、その人の心の状態をまるで自分のことのように理解できます。

そして、自分が理解したことを相手に伝えることで、

相手は自己洞察を深めていきます。

しかし、同情してしまうと相手のエネルギーに飲み込まれ、

自分の感情なのか相手の感情なのか分からなくなり、 一緒に悩みの中へ入ってしまう のです。

そうなると、相手が自分を客観視するための手助けができなくなります。

さらに同情するときには、自分自身の未解決の問題が浮上してくることもあります。

たとえば、経済的な苦境にある人の話を聴いて同情したとします。

そのとき、聴き手の側にも貧しさで苦しんだ経験があり、

それがまだ十分に解決されていない場合、

自分の問題と相手の問題が混ざってしまう のです。

2.依存させやすい

また、同情してもらうと相談者は心地よさを感じますが、

同時に 依存心が生まれやすくなります。

依存心が強くなると、

「自分で問題に向き合って乗り越えていこう」という気持ちが弱まり、

結果として 相談者の成長を妨げてしまう ことがあります。

相手の成長を促すためには、

相手の 自立心を損なわない ことがとても大切なのです。

(「話を聴く⑧」につづく)

(花町宰)

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