1.他人を尊べないとき
ココロちゃんは、「他を尊べない時は、自分を尊んでいない」とも教えている。
私がアルバイトしているお店に、私が全然尊べなかった年配の男性の社員さんがいた。
仕事をまじめにしているように見えなかったので、私は嫌な人だと思っていた。
彼はある部署の主任だった。
彼が他店へ異動した後、その部署は業績が低迷した。
でもそれは、前任の店長がテコ入れして、彼の部署の成績を伸ばしていたのであり、
店長が異動したのが彼の異動と重なったので、業績が落ちたと思っていた。
2年後、その部署の立て直しのために、その主任さんは戻ってきた。
私の彼への評価は、以前に持った印象がすこぶる悪かったので、低いままだった。
彼の立ち振る舞いを見てイラつき、彼の仕事に関してクレームを述べたこともあった。
すると、別の部署の主任さんが聞きつけて、彼がどんなに優秀で仕事で成果を上げているかを説明しに来た。
それでも、以前の手抜き仕事をしている印象が残っていたので、悪感情を持ち続けていた。
2.夢の中での気づき
ある日の明け方、夢の中に彼が出てきた。
ニコニコした笑顔だった。
彼はものすごく優しい心を持っていた。
彼の優しさが私の胸に飛び込んできて、ストンと腑に落ちた。
そんな一瞬の夢だった。
その時から、私の彼に対する印象がガラリと変わった。
ものすごく優しい心を持った人という目で見始めると、
彼の言動の奥に隠れた優しさに気付くようになった。
一度人に対して下したマイナスの評価が、どれぐらい強いバイアスとなって、
その人を正しく観ることを阻害するものか、よく理解できた。
(「自分を尊ぶ③」に続く)
(花町宰)
