心を見るとは何か
では、心を見るとはどういうことなのか。
その答えは、最初は霧の中にあった。
知識を脇に置くことは、
暗闇の中で灯りを消すような不安を伴う。
しかし、ココロちゃんは言った。
「心は、どんな本より大量の情報が詰まった宝庫だ。」
心を見るとは、
相談者の言葉の奥にある揺らぎを感じること。
沈黙の重さを受け止めること。
その人の呼吸のリズムに寄り添うこと。
そして何より、
「その人が今、何を感じているのか」
その一点に、静かに耳を澄ませることだ。
知識は形を教えてくれるが、
心は流れを教えてくれる。
心を見るという行為は、
相手の内側にある“まだ言葉になっていないもの”に
そっと触れることでもある。
(「心を見るということ④」につづく)
(花町宰)
