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寄り添うということ⑤

寄り添いの3ステップ

ここまでの内容を、実際の会話例とともに整理してみます。

寄り添いには3つのステップがありました。

① 自分のフィルターを外す

「自分ならこう思う」をいったん脇に置く。

② 相手の心のカメラの位置に移動する

判断せず、映し取るように聴く。

③ 半歩後ろから、相手の視線の先を見る

境界を保ちながら、同じ方向を見る。

Before / After の変化

普通に話を聞くときと、寄り添って話を聴いくときでは、

大きな違いがあります。

● Before

  • 相手の話を「自分の価値観」で解釈してしまう
  • 相手の痛みを“評価”してしまう
  • 「こうすればいいのに」と先回りしてしまう

● After

  • 相手の世界を「相手のまま」理解できる
  • 相手が安心して話せる
  • 相手が自分の足で歩き出せる

■ 実際の会話例

● Before(寄り添えていない例)

相談者「最近、職場に行くのがつらくて……」

聴き手「そんなの誰でもあるよ。気にしすぎじゃない?」

→ 相手の世界を“自分の基準”で否定してしまっている。

● After(寄り添えている例)

相談者「最近、職場に行くのがつらくて……」

聴き手「つらいんですね。どんなときに、特にそう感じますか」

相談者「朝、会社の最寄り駅に着くと、急に胸が苦しくなるんです」

聴き手「駅に着いた瞬間に、胸がぎゅっとなるんですね。

その感じ、もう少し教えてもらえますか」

→ 相手の“心のカメラ”の位置に移動し、相手の世界をそのまま見ようとしている。

😊

ここまで、ココロちゃんのブログ・メッセージにそって、

寄り添って話を聞くとはどういうことか、を掘り下げてきました。

まとめると、「寄り添う」ことは、

相手の世界にそっと灯りをともすような行為です。

その灯りは、押しつけではなく、

ただ静かに、相手の足元を照らすだけのものです。

そして、その灯りがあるからこそ、

人は自分の足で歩き出せるのだと思います。

(「寄り添うということ」完)

(花町宰)

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