寄り添いの3ステップ
ここまでの内容を、実際の会話例とともに整理してみます。
寄り添いには3つのステップがありました。
① 自分のフィルターを外す
「自分ならこう思う」をいったん脇に置く。
② 相手の心のカメラの位置に移動する
判断せず、映し取るように聴く。
③ 半歩後ろから、相手の視線の先を見る
境界を保ちながら、同じ方向を見る。
Before / After の変化
普通に話を聞くときと、寄り添って話を聴いくときでは、
大きな違いがあります。
● Before
- 相手の話を「自分の価値観」で解釈してしまう
- 相手の痛みを“評価”してしまう
- 「こうすればいいのに」と先回りしてしまう
● After
- 相手の世界を「相手のまま」理解できる
- 相手が安心して話せる
- 相手が自分の足で歩き出せる
■ 実際の会話例
● Before(寄り添えていない例)
相談者「最近、職場に行くのがつらくて……」
聴き手「そんなの誰でもあるよ。気にしすぎじゃない?」
→ 相手の世界を“自分の基準”で否定してしまっている。
● After(寄り添えている例)
相談者「最近、職場に行くのがつらくて……」
聴き手「つらいんですね。どんなときに、特にそう感じますか」
相談者「朝、会社の最寄り駅に着くと、急に胸が苦しくなるんです」
聴き手「駅に着いた瞬間に、胸がぎゅっとなるんですね。
その感じ、もう少し教えてもらえますか」
→ 相手の“心のカメラ”の位置に移動し、相手の世界をそのまま見ようとしている。
😊
ここまで、ココロちゃんのブログ・メッセージにそって、
寄り添って話を聞くとはどういうことか、を掘り下げてきました。
まとめると、「寄り添う」ことは、
相手の世界にそっと灯りをともすような行為です。
その灯りは、押しつけではなく、
ただ静かに、相手の足元を照らすだけのものです。
そして、その灯りがあるからこそ、
人は自分の足で歩き出せるのだと思います。
(「寄り添うということ」完)
(花町宰)
