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出来事を変えるより、自分を変える①

目次

第一章 自分を深く掘る

ココロちゃんからのメッセージ

私たちは生きていると、失敗したり、思い通りにならない出来事に出会ったりします。

そんな時、多くの人は出来事そのものに目を向けます。

「あの人が悪かった」

「環境が悪かった」

「運が悪かった」

と考えてしまいます。

でもココロちゃんは、違う視点を教えてくれます。

それは、

「出来事を変えるより、自分を深く掘ってみよう」

という考え方です。

出来事の表面だけを見るのではなく、その出来事を通して自分の心の中を見つめてみるのです。

なぜそうしたのか。

なぜそう感じたのか。

なぜ同じようなことを繰り返すのか。

そこを掘り下げていくと、思いもよらなかった自分の姿が見えてくることがあります。

今回は、私自身の体験を例に、この「自分を深く掘る」ということを考えてみたいと思います。

店長に叱られた出来事

私は現在、自宅近くのスーパーで品出しの仕事をしています。

働き始めて間もない頃のことです。

売場に空いているスペースを見つけた私は、

隅っこに積んであった商品を取り出して品出しをしました。

ところが、その商品はお客様から注文を受けて確保していた商品だったのです。

私はそれに気づきませんでした。

さらに悪いことに、商品に貼ってあった紙まで不要な紙だと思い込み、はがして捨ててしまいました。

店長から厳しく叱られました。

今考えれば当然です。

もし誰も気づかなかったら、お客様にご迷惑をおかけし、大きなクレームになっていたかもしれません。

本当の原因は何だったのか

最初は単なる不注意だと思いました。

でも、ココロちゃんの言うように自分を深く掘ってみると、別のものが見えてきました。

私は、

「なぜそこに別に積んであるのか」

を考えませんでした。

貼り紙もよく読みませんでした。

そして、社員さんやチーフにも相談しませんでした。

自分の判断だけで仕事を進めていたのです。

ではなぜ相談しなかったのでしょうか。

さらに掘ってみると、

「わざわざ聞くのが面倒」

「自分で判断したほうが早い」

「たぶん大丈夫だろう」

という考え方があったことに気づきました。

つまり私は、知らず知らずのうちに自己判断を優先する癖を持っていたのです。

職場だけの問題ではなかった

もっと驚いたのは、その癖が職場だけではなかったことです。

家でも同じことをしていました。

買い物に行くと、家内に相談せず、自分で必要だと思うものを買って帰ることがよくありました。

すると家内は決まってこう言います。

「私は何でもあなたと相談したいと思っているのに、どうしてあなたは一人で決めてしまうのですか」

「それはパートナーに失礼ではありませんか」

その時はよく分かりませんでした。

しかし今回の出来事を掘り下げていくうちに、家内の言葉の意味が少しずつ分かってきました。

問題は買い物ではありませんでした。

問題は、

「相談せずに自分だけで決める」

という私の生き方そのものだったのです

さらに深く掘って見えてきたこと

私はこれまで、自分で考え、自分で決め、自分で責任を負うことを大切にして生きてきました。

文章を書くこともそうです。

講演もそうです。

一人で考え、一人で作り上げる仕事が多くありました。

その結果、

自分でやる時は全部抱え込み、

人に任せる時は丸投げする、

という極端なやり方になりがちでした。

途中で相談する。

一緒に考える。

知恵を出し合いながら進める。

そういう経験があまり多くなかったのです。

私は長い間、

「自立すること」

を人生の大切な目標として生きてきたのだと思います。

新しい課題との出会い

しかし、今回の出来事から新しい課題が見えてきました。

それは、

「共に働き、共に生きる」

ということです。

人と協力することは、効率が悪いように感じることがあります。

相談する時間も必要です。

意見が違えば調整も必要です。

それでも、その過程そのものに大切な意味があることを私は学び始めています。

仕事には仕事全体の流れがあります。

家庭には家庭全体の流れがあります。

私一人が良ければよいのではなく、関わる人たちと共に考え、共に歩むことが大切なのです。

最近は、以前よりも積極的にチーフや担当者に相談するようになりました。

まだ自己判断してしまうこともあります。

それでも以前の私よりは、一歩前に進めているように感じています。

自分を深く掘るということ

今回の出来事は、単なる仕事上の失敗ではありませんでした。

客注商品を品出ししてしまったという失敗の奥には、

自己判断の癖がありました。

そのさらに奥には、

相談を避ける傾向がありました。

さらにその奥には、

自立を重視してきた人生の歩みがありました。

そして最後に、

これから学ぶべき新しい課題が見えてきました。

それが、

「共に働き、共に生きる」

という姿勢です。

これが、ココロちゃんの言う「自分を深く掘る」ということなのだと思います。

出来事を分析するだけではありません。

その出来事の奥にある自分自身を発見することです。

私は今回、一つの失敗から、自分の人生の課題を見つけることができました。

もし皆さんにも心に残る失敗や出来事があるなら、ぜひその奥を掘ってみてください。

思いがけない自分自身との出会いが待っているかもしれません。

◆次回予告

次回は「心の癖を発見する」がテーマです。

私たちはなぜ同じ失敗や悩みを繰り返してしまうのでしょうか。

その背後には、自分でも気づいていない「心の癖」が隠れているのかもしれません。

次回は、その見つけ方について考えてみたいと思います。

☞ココロちゃんのメッセージ

今回の内容のもとになったココロちゃんのメッセージはこちらです。

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