1,私の原点となった決意
私が「未来への不安」に本格的に直面したのは、学生の後半でした。
抱いた志に従い、折角入学できた国立大学を中退しても、やりたいことをやる人生を送るのか、
それとも常識的な安定した生活を得られる道を選ぶのか、という葛藤に苦しみました。
私はイメージしてみました。
もし志を捨てれば、社会的に安定しそれなりに豊かな暮らしが、もしできたとしても、
それは生ける屍であり、それはもはやゾンビではないのかと。
それは嫌だと思いました。
肉体は生きながら、魂が死んでいるような生き方、
生きながら死んでいる人生は送りたくないと思いました。
悩み抜き、苦しみぬいた末に、そう結論し決意しました。
これは私の人生の原点にある決意となりました。
2.原点から何度でも再出発できる
その後の人生には、いくつか大きな転機はありましたが、
その都度、志の具体的な内容は変化しましたが、
生きながら死んでいる人生は行きたくないという決意は揺るぎませんでした。
経済的には不利益であっても、まったく無謀であるように見えても、
その決意にまで達したら、もはや迷わないで突き進もうとしてきました。
「自分の決意を信じる」とは、自分の原点に戻ることであり、
自分を信じることでもあります。
人生の分かれ道で、それがどれほど揺るがない羅針盤となりうるものか、
それを私は知りました。
(「信じる心と不安」完)
(花町宰)
