気づきを得る力
私が丹田で考えて結論に至ったときと、頭だけで考えて結論を出したときとでは、
明らかに感触が異なります。
頭で考えるときは、さまざまな案を比較検討し、論理的に道筋を立てて結論を導きます。
Aの場合はこうする、Bの場合はこうする、と複数の選択肢を用意しながら進めていきます。
ところが、丹田で考えて得た結論には、ゆるぎなさがあります。
「まちがいない。私はこうする」という確固たる意志が伴うのです。
丹田は、感情や思考というよりも “意志” に近い働きを持っています。
その意志がはっきりと立ち上がり、進むべき道が自然と見えてくる。
私の場合は、そういう感触です。
丹田で考えるということは、気づきを得ることとほぼ同じではないかと思います。
気づきが訪れるときは、直感的なわかり方です。
「ああ、そうだったのか」とストンと腑に落ち、もはや疑問がありません。
はっきりとわかるのです。
こうした瞬間にも、私たちは自分のすべてのエネルギーを使っているのではないでしょうか。
だからこそ、迷いが消え、進む方向が明確になるのだと思います。
(「丹田の働き④」につづく) (花町宰)
